子宮頸がん予防に係るHPVワクチンのキャッチアップ接種について
現在、厚生労働省による積極的な接種勧奨の差し控えがなされていた期間に接種機会を逃した方に対して、公平な接種機会を確保する観点から、公費による無料のHPVワクチン接種事業（キャッチアップ接種事業）が行われています。 HPVワクチンの標準的な接種スケジュールは3回接種であり、全ての接種を終えるまでに約6か月の期間を要します。なお、この無料接種事業は、令和7年（2025年）3月31日までの時限措置のため、令和6年（2024年）9月末までに1回目を接種しなければ時限措置期限までに全3回の接種が完了せず、無料接種となる助成が受けられない可能性があります。 つきましては、当院でもHPVワクチンのキャッチアップ接種を行うことができますので、この機会に接種を検討くださいますようご案内いたします。
1 対象者
平成9年（1997年）4月2日から平成20年（2008年）4月1日生まれの女性で、過去にHPVワクチンの接種が完了していない方。 ※過去にHPVワクチンを1回または2回接種したことがある方も対象です。 ※夏休みを活用し初回を接種すると2回目及び3回目の接種は冬休みや春休みを活用することができ、無料接種可能期間に全３回の接種が完了できます。
2 接種するワクチンの種類及び接種回数
- 接種回数0回の対象者 9価ワクチン（シルガード9：MSD社）を3回
- 接種回数1回または2回の対象者 ４価ワクチン（ガーダシル：MSD社）または9価ワクチン（シルガード9：MSD）を1回または2回
- 原則として同じ種類のワクチンを接種することが推奨されていますが、医師と相談のうえ、 途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます。
3 その他
厚生労働省ホームページ HPVキャッチアップ接種のご案内はこちらから 公立八女総合病院広報誌「かけはし」 HPVワクチンに関する宮川先生のコラムはこちらから
4 お問合わせ
公立八女総合病院 産婦人科外来 電話：0943-23-4131
産婦人科部長 宮川 三代子