Greeting企業長挨拶

初めまして。田中法瑞(のりみつ)と申します。2024年4月1日から公立八女総合病院の企業長・院長を務めることになりました。よろしくお願い申し上げます。

私は柳川市の生まれです。2024年3月まで久留米大学医学部教授(放射線科)として勤務しておりました。公立八女総合病院に勤務するのは初めてになりますが、八女には知りあいや患者さんも多く、「八女の人はいいな」といつも思っていました。

全国的に、地域医療の中核となる公的病院は、医師不足と人口減少などにより、経営的に困難な状況にあります。この困難は八女だけの問題ではありません。八女地域のみなさまに、持続可能で安心な医療体制を提供することが、我々の何よりの使命であると考えています。そのためには、コンプライアンス、医療安全、情報開示、ハラスメント根絶など通じて、健全な職場環境、仲の良い医療チームを作ることが大切だと考えています。

私は元々文系で、東京で経済学部を卒業し、その後地元の医学部に再入学し、医師になりました。変わり種の医師です。留学したスイスのジュネーヴ大学病院では、実際に患者さんの手術を担当しました。そこでは、医療者と患者さんが互いに向き合うのではなく、共に同じ方向を見つめながら歩むことが大切だということを学びました。

医療は社会の一部です。医療や医学という狭い領域にとどまるのではなく、視野を広くもって「今後の地域医療の安心」の実現のために情理を尽くしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。