Outpatient Palliative Careゆるっと倶楽部

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緩和ケア推進センター 緩和ケアチーム 緩和ケア科外来 緩和ケア科入院 みどりの杜病院(緩和ケア病棟)との連携 ゆるっと倶楽部 ホスピス・緩和ケア週間

がんばらない教室(ゆるっと倶楽部)はじめました。

※教室は2025年11月より開始します。


「ゆるっと俱楽部~がんばらない教室はじめました~」をダウンロードする


「ゆるっと俱楽部」について

〜緩和ケアで出会った“ゆるめる力”を、あなたに〜
私たちは緩和ケアの現場で、がんなどの病気による痛みや苦しさをやわらげ、気持ちが少しでも軽くなるよう日々サポートを行っています。治療が難しい状況でも、本人やご家族が少し安心できるように寄り添い、支えていくのが緩和ケアの役割です。

その中で気づいたのは、どんな状況にあっても大切なのは――
「病気があっても、自分らしい時間をすごすこと」
「ちょっと力をぬいて、ほっとひと息つくこと」
この2つだということです。

緩和の本質は“ゆるめること”だと私たちは考えています。
ゆるめることは、痛みや息苦しさを和らげるだけではありません。将来への不安や役割を果たせなくなるさびしさ、大切な時期を迎える緊張感、支える家族の重さや戸惑い――そうした心や関係のこわばりを少しずつほどいていくことでもあります。
そして「ゆるめる感覚」は病気のときに限らず、日常の中でも役立ちます。気持ちや体が少しゆるむことで調子が整い、自分が安心できるようになる。すると、自然とまわりをやさしく支える力にもつながっていくのです。

価値観を共有することの力

もう一つ、私たちが大切だと感じてきたことがあります。
それは「価値観を共有すること」です。
緩和ケアの現場では、たとえがんの末期でも「いい時間を過ごせた」と感じられる瞬間があります。
その背景には、本人が苦しまないように整え、患者としてではなく“大切な家族”として向き合い、スタッフや家族が一緒に時間をつくり上げてきた日々があります。

大切なのは、方法よりも「本人が望むことを考える」姿勢です。医療やケアの選択も、周囲の安心のためではなく、本人の喜びや安らぎを第一に。そのためには「何を大切に思い、どんなふうに過ごしたいのか」を家族やまわりが知っていることが欠かせません。
こうした価値観の共有は、病気に限らず、進路や仕事、結婚、子育て、介護など、人生のさまざまな場面で役立ちます。だからこそ若い世代も含め、自分が大切にしたいことを感じ、見つけ、共有することには大きな意味があるのです。


ゆるっと倶楽部とは?

こうした気づきを背景に生まれたのが「ゆるっと倶楽部」です。
緩和ケアで培った“ゆるめる力”や“自分の価値観を見つけるきっかけ”を、もっと身近に、もっと楽しく体験できる場として、月に1〜2回、教室を開いています。スタッフも一緒に参加し、みんなで「少し自分らしく生きるヒント」を見つけられる時間です。

ゆるっと倶楽部の2つの教室

 その1_リラックス教室 

軽く体を動かす簡単なゲームや、思わず笑ってしまうお話、参加者同士のやさしい対話を通して、心と体にふんわり風を通す時間です。知識を学ぶ場というよりも、「ちょっと楽になれたかも」「自分らしさに近づけたかも」と感じてもらえることを大切にしています。終わったあとには肩の力が少し抜けている――そんなひとときになるはずです。


 その2_自分らしさ発見教室 「未来ひらめきカード」

「自分の“好き”や“大切なこと”って何ですか?」と聞かれて、すぐに答えられる人は多くありません。
むしろ、わからないことの方が自然です。
ゆるっと倶楽部の「自分らしさ発見教室」では、カードを使った簡単な遊び 『未来ひらめきカード』 を通じて、未来のストーリーを語り合います。
その中で、自分にとって大切なことや、心がよろこぶ方向に少しずつ気づいていくワークを行います。
遊ぶように楽しみながら、人生のさまざまな場面で役立つヒントを持ち帰っていただけることでしょう。


最後に

ここでご紹介したのは、私たちからの小さなシェアとお誘いです。
もし少しでも「いいかも」と思ったら、一緒にゆるめたり、感じたりしてみませんか?
そんなひとときが、きっとこれからの日々を少しやさしくしてくれるはずです。やさしい風と新しい気づきを、あなたの毎日に。
どうぞお気軽にご参加ください。お会いできるのを心から楽しみにしています。