Introduce各科・医師紹介
緩和ケア科
診療科の紹介
- 主な疾患など
- 癌によって引き起こされる癌性悪液質や癌性貧血などの対症療法。
- 不安の軽減のための心理的介入
- 事前指示書などの作成を行い、今後どのように過ごしていくかを本人・家族と共に考えるadvance care planning(ACP)を行っています。
- 診療科の特徴・概要
- 手術や化学療法などの「がんの根治を目標とした治療」ではなく、癌が原因で起こる苦痛症状を、医療用麻薬等の薬剤を使用して対応しています。症状は個人差があるため、その時の症状に合わせて薬剤を調整します。「人生の最終段階」における意思決定の支援や、不安の軽減のために可能な限り傾聴などの心理的介入を行います。
- 患者さんへのメッセージ
当科では、患者さんと家族の苦痛を和らげるための治療を行っています。「癌に対してもう何も治療ができない」そのように説明されていたとしても、「癌による苦痛を取り除いて生活していく」手段は何かあるかも知れません。医師や看護師・その他の医療スタッフとともに一緒に考え、これからの生活の不安などを和らげることができれば幸いです。
- 開業医の先生方へのメッセージ
当院は完全予約制の外来となっています。また、当院は公立八女総合病院企業団みどりの杜病院に入院するための面談は行っていません。

緩和ケア科医長 脇田 和博
(ワキダ カズヒロ)専門分野
- 緩和医療
認定資格
- 日本外科学会外科専門医
- 日本緩和医療学会認定医
- CBT(認知行動療法)ストレスカウンセラー
医師免許取得 2007年
患者さんへ一言
当科では、「癌を取り除く」「癌の進行を抑える」等の治療を行うことはできません。しかし、癌という病気からくる痛み・倦怠感などの身体的苦痛や、不安などの精神的苦痛に対応した「治療」を行うことができます。患者さんとご家族がこれからの生活をできる限り苦痛なく過ごせるよう、皆さんと一緒に考えながら対応していきたいと思います。
開業医の先生方へ
緩和医療学会認定医としての知識だけでなく、認知行動療法を活用した外来で緩和医療を受ける患者さんとご家族の不安の軽減を行っています。