Clinical Engineering臨床工学科

透析部門業務紹介

血液浄化・急性血液浄化・機器管理・透析液清浄化業務

当院は外来側28床、入院側12床の計40床のベッド数を備えており、シャント作成から透析導入期、維持透析まで幅広い患者さんに対応し、医師の指示の下、透析条件を決定しています。

血液透析がより安全に行われるよう、透析機器類の年間メンテナンス表を作成し、定期点検、オーバーホール、定期消耗品の交換、水質管理も行なっています。

日常業務としては、機器不良への対応、治療前の水質チェック、透析装置の立ち上げを行い、医師の指示の下、看護師と連携し臨床業務に携わっています。

また、ブラットアクセスカテーテル挿入時は清潔野での医師介助も行っています。

透析室従事の臨床工学技士は7名おり、日勤者2名、夜勤者2名体制で勤務を行い、勤務時間外の緊急透析等の対応に関しては、拘束体制で行っています。

透析部門での臨床工学技士の主な業務

  • 透析関連機器の保守管理・操作
  • 透析液清浄化業務
  • 血管評価エコー
  • エコー下穿刺
  • 各種治療の回路プライミングなど
    • 〇 血液透析療法(HD)
    • 〇 間歇補充型血液透析濾過(I-HDF)
    • 〇 血液透析濾過療法(OHDF)
    • 〇 持続的血液透析濾過療法(CHDF)
    • 〇 単純血漿交換療法(PE)
    • 〇 血液吸着(HA)
    • 〇 エンドトキシン吸着療法(PMX)
    • 〇 二重濾過血漿交換(DFPP)
血液透析(HD)

患者さんの腎機能を代行する治療です。
治療には週3回5時間程度要すもので、ダイアライザーと呼ばれる人工腎臓を用い、毒素や体内の過剰な水分を除去し、血液中の電解質調整などを行っています。
当院では膜素材の違う2種類のダイアライザーを採用し、患者さんに合わせて選択しています。

血液透析濾過療法(OHDF)

血液透析(HD)と血液濾過(HF)を組み合わせた治療法です。
治療頻度は血液透析と同様ですが、血液透析中に大量の濾過を行い、それによって生じる体液不足を適切な組成の透析液で補います。小分子から中分子まで幅広い溶質除去が可能で、透析低血圧を防ぐ目的で使用されることも多い治療法です。
当院では置換液である透析液の水質管理を臨床工学技士が行っています。

持続的血液透析濾過療法(CHDF)

適応となる患者さんは腎機能の他に、心機能の低下、多臓器不全など、他の疾患がある方です。
HDとの大きな違いは長時間治療を行うことで、時間当たりに患者体外に出る血液量が少なく済むため、循環動態に影響が少なく小・中分子を除去できる点です。

血漿交換(PE)

血液は大きく分けて、赤血球などの血球成分と蛋白質などの血症成分に分かれます。
血漿交換(PE)とは、患者の血漿に含まれる病因物質を血漿ごと全て破棄することで除去し、新鮮凍結血漿(FFP)に置き換える治療です。
血漿から病因物質だけを分離し、除去するものを二重濾過血漿交換(DFPP)といいます。

血液吸着(HA)

血液中に含まれる病因物質を吸着性のあるフィルターに通過させることで除去する治療法です。
当院では吸着カラムにエンドトキシン吸着を目的としたトレミキシンやLDLコレステロール、フィブリノーゲンを吸着し、血液流動性を改善することを目的としたレオカーナを採用しています。