Outpatient Palliative Care緩和ケア推進センター
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地域の緩和ケア提供体制
「緩和ケア」とは?
病気になると、からだやこころにつらさを感じたり、生活が変化したり、生きる意味を考えたりすることがあります。
このようなとき、「緩和ケアチーム」が患者さんのつらさを少しでも和らげ、今の状況でできる生活のサポートや、今後のことを一緒に考え提案します。
患者さんとそのご家族、医療者で話し合いながら進めていきます。
緩和ケア推進センターの概要
2022年6月、すべての患者さんやそのご家族に、病気になったときから切れ目ない緩和ケアを提供するため、当院に緩和ケア推進センターが設立されました。 主に「緩和ケアチーム」「緩和ケア外来」「緩和ケアの入院」「地域との連携」そして関連施設である「ホスピス緩和ケア病院のみどりの杜病院との連携」に対応しています。 がん患者さんはもちろん、様々な病気でつらさを感じられている患者さんとそのご家族に寄り添います。 そして必要なときは、患者さんとそのご家族が大切にされていることを共に大切にしていきながら、これからのことも一緒に考えていきます。
「緩和ケア」の提供体制
当院では、緩和ケア推進センターを中心に、以下の緩和ケアの提供に取り組んでいます。 ◇がん患者さんに対し入院、外来を問わず日常診療の定期的な確認項目に組み込むなど苦痛の把握に努めています。 ◇がん患者さんの身体的苦痛や精神心理的苦痛、社会的な問題等に対する適切な対応に努めています。 ◇がん患者さんとそのご家族にとって重要な問題について、患者さんの希望を踏まえて配慮や支援ができるよう努めています。 ◇患者さんが必要な緩和ケアを受けられるよう、緩和ケアチーム、緩和ケア外来、緩和ケア病床において専門的な緩和ケアを提供できる体制を整備しています。 ◇当院のがん患者さんに限らず、他病院でがん診療を受けている、または受けていた患者さんへも緩和ケアの提供を行っております。 ◇患者さんやそのご家族に対し、必要に応じて、アドバンス・ケア・プランニングを含めた意思決定支援を提供できる体制を整備しております。 ※アドバンス・ケア・プランニングとは、人生の最終段階の医療・ケアについて、本人が家族や医療・ケアチームと事前に繰り返し話し合うプロセスのことです。
からだの痛みに対する専門的な医療体制
がん患者さんのからだの痛みを和らげることは私たち医療者の大きな役割です。 がん患者さんの痛みは「がんによるもの」「がんの治療によるもの」などさまざまです。 痛みががんによるものではないこともありますし、原因によっては最善と考えられる治療の対応が変わります。 お薬での対応はもちろん行いますが、放射線治療や神経ブロックなどの方法もあり、これらの治療を組み合わせることがよいこともあります。 ここで大切となるのが患者さんと私たち医療者のやりとりです。やりとりをたくさんすることで患者さんの痛みを一緒に和らげていけたらと思います。
緩和的放射線治療について
当院では痛みの緩和や止血目的などで緩和的放射線治療を行っています。 他院で治療中の患者さんについても治療が可能です。 ⇒詳細 放射線治療についてのぺージ はこちらから
神経ブロックによる治療ついて
当院では難治性疼痛に対する神経ブロック(ペインクリニック)による治療は行っておりません。 患者さんのご意向などを考慮した上で必要に応じて連携する医療機関にご紹介させていただきます。